和菓子を知る

和菓子とは、日本の伝統的な菓子の総称です。年中行事や季節、人生の節目に由来するなど、日本人の生活文化に根づいた身近なものです。また、美しい姿かたち、優雅な菓銘(菓子の名前)の響き、味わいや香りなど五感で楽しむことから、「和菓子は五感の総合芸術」ともいわれます。
和菓子暦
とらやの季節の和菓子を日本の行事とともにご紹介します。

七月(文月)の行事
土用「土用」とは本来、立春・立夏・立秋・立冬の前18日間をいいました。しかし現在では一般に、立秋前の夏の土用のみを指します。この日は、鰻の蒲焼や小豆入りの餅などを食べる習慣がありますが、これは、暑さ負けをしないようにと、江戸時代に始まったとされます。一年中で最も暑いこの時期を乗り切るための先人の知恵ともいえるでしょう。

七月(文月)の和菓子
土用餅2025年の土用の入りは7月19日(土)。土用とは、暦の立春・立夏・立秋・立冬の前18日間を指しますが、現在は立秋の前の夏の土用がよく知られます。初日である土用の入りには、暑さ負けをしないように、土用餅を食べる習慣があります。餡に使う小豆には、厄除けの力があるとされています。
和菓子をめぐる小さなお話
虎屋文庫の読みもの
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