黒川家家紋青貝井籠五段重 元禄3年(1690)

2024.12.27

菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

井籠(せいろう) の蓋と前後側面には、青貝を使用した螺鈿(らでん)細工で、虎屋店主である黒川家の家紋「円中に人あり(えんちゅうにひとあり)」がほどこされています。
他の井籠より重箱の厚みがないため、中にはうどんやそばを入れていたのでしょう。江戸時代には、うどんやそばは菓子と同じ範疇でとらえられていたようで、菓子屋がおつくりすることは珍しいことではありませんでした。なお、徳利もあり、こうした麺類の汁用に使われたと考えられます。

34.1×53.0×25.6(cm)

徳利:口径4.5 高25.4(cm)、外箱:20.0×20.0×34.5(cm)
外箱が安永3年(1774)の制作で、徳利も同時期のものと考えられる。
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