四季折々の行事と和菓子は、遠い昔から結びついています。行事を彩る和菓子とともに、日本古来の行事をご紹介します。
六月(水無月)の行事
季節にあわせ、夏と冬の二度、衣類などを替えるのが衣がえです。平安時代、宮中では衣服だけでなく、御帳(みちょう)を替え、畳も新しくしたそうです。一般的には、夏は6月1日頃に、学校などの制服が夏服になり、和服でも袷(あわせ)の着物から、単衣(ひとえ)へと替わり、見た目にも涼しげな風情が漂います。
六月(水無月)の和菓子
6月の衣がえにちなんだお菓子です。餡に米の粉を混ぜて蒸しあげ、和三盆糖を揉み込んでおつくりしています。表面にも和三盆糖を薄く掃(は)いており、涼やかな夏の衣の風情が漂います。