梥本一洋筆「玉藻化生」昭和時代

2025.04.21

菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

 

「玉藻化生」(332×153cm)

 

「玉藻化生(たまものけしょう)」は、砂子を散らした地に、絵画5枚と短冊8枚を貼り交ぜた、屏風仕立ての作品です。玉藻の前(九尾の狐の化身)が調伏され、近づく者を殺してしまう石と化す能、「殺生石(せっしょうせき)」を題材にしています。
絵画は梥本一洋(まつもといちよう・1893~1952)の筆で、短冊は歌人の吉井勇(よしいいさむ・1886~1960)によるものです。緑青、群青、金など鮮やかな絵具を用いて丁寧に描かれた絵画は、柔らかな筆跡の短歌との相性も良く、あやしげでありながら上品な雰囲気を醸し出しています。
一洋は京都で活躍した日本画家で、虎屋十五代店主 黒川武雄と親しく、菓子のパッケージを描いたこともありました。
「玉藻化生」は、2025年5月18日まで、虎屋 京都ギャラリーで展示しております。お近くにいらした際は是非ご覧くださいませ。

 

虎屋 京都ギャラリー 虎屋所蔵品展「ものがたり」
【会期】2025年4月19日(土)~5月18日(日) 午前10時~午後5時 入場無料
    ※休館日: 4月21日(月)・28日(月)、5月12日(月)

 

鳥羽院の寵愛を受ける才色兼備の玉藻の前

 

陰陽師によって玉藻の正体が見破られる

 

魂が乗り移った石(殺生石)


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