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歴史

【赤坂 第4回】関東大震災と武雄の積極商法

大正12年(1923)9月1日に起こった関東大震災では、店の敷地内にあった土蔵が柱しか残らないほどの損害を被りましたが、奇跡的にも御用場(製造場)は大破を免れました。この震災を受けて、15代・黒川武雄はそれまでの経営スタイルを見直します。ご注文を待ち、その分だけをつくって売るという従来の受注販売ではだめだ、という思いがあったのでしょう。販路拡大のため現在のような店頭販売を始め、また、自作のガリ版刷りの挨拶状と菓子の種類を書いたビラを店員に持たせ、ご注文伺いにお得意様の家をまわらせました。その後、今でいうダイレクトメールを開始し、さらには企業のお得意様を増やすために丸の内近辺の会社や銀行関係などにも挨拶に出かけました。その結果、次第に広がっていくお客様のご要望に応えるように、商品の種類も増えていきました。今日おつくりしている『ゴルフ最中 ホールインワン』が誕生したのも、この時代です。
なお、同業者に先駆けて大正13年にフォードのトラックを購入。当時、菓子は徒歩や自転車で配達していましたが、自動車が導入されたことで、配達時間が大幅に短縮されました。

画像:大正14年正月の店頭風景(右端が15代・武雄、その隣が14代・光景、手前の子供が後の16代・光朝) 左の車がフォード。

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