地域・社会とのつながり
創業以来500年、虎屋が時代を超えて和菓子づくりを続けてこられたのは、地域の皆様や社会のご理解とご協力があったからこそ。 私たちは、長い歴史をともに刻んできた地域や社会に対して感謝し、未来も手を携え、ともに歩んでいきたいと考えています。
持続可能で豊かな未来をつくるために、私たちは、「今できること」「今すべきこと」は何かを考え、和菓子文化の普及はもちろんのこと、自然との共生、地域貢献、文化・芸術・スポーツ支援などの社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
御殿場地区の清掃活動

御殿場工場は富士山の裾野に位置し、豊かな自然と地域の恵みを受けながら、和菓子をおつくりしています。そこで同工場では2002年より、地域の皆様への感謝と、富士山の麓の環境保全を目的に、地域の清掃活動を毎年実施しています。毎回、従業員の有志60名程度が参加し、工場周辺の道路およそ15kmを清掃しています。2015年には、長年にわたって継続的に活動を実施してきたことが認められ、静岡県環境衛生自治推進協会連合会様より、「環境衛生模範団体」として表彰をいただきました。これからも、地域と自然への感謝の気持ちを忘れずに、活動を続けてまいります。(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年度は活動を休止しています。)
京都地区モデルフォレスト事業

京都工場は、2008年南丹市八木町北広瀬に『自然環境と調和する工場』をコンセプトとして竣工しました。CSR活動の一環として、京都府、南丹市、八木町南北広瀬生産森林組合と、「森林の利用保全に関する協定」を2011年に締結し、地域の方々と連携して広葉樹林の整備や間伐材の利用など、森林の利用保全を推進するための活動を行なっています。モデルフォレスト活動に参加することは、自然の恵みを生かして和菓子をつくっている私たちの使命です。
車いすテニスへの協力

虎屋は、1988年より「関東車いすテニス大会」に協力。この大会は“手づくり”をモットーに、参加者全員でつくり上げ、楽しむことを目指しています。車いすに乗ればだれでも参加できるシステムが導入されているほか、ジュニアクラスの試合も実施。虎屋グループは大会協賛のほか、毎年15~20名の社員が大会運営のボランティアとして参加しています。また2015年より、関東車いすテニス協会とともに、車いすのお子様とご家族が楽しめる「ファミリーキッズテニス講習会」を毎月1回開催しています。(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同大会ならびに講習会は現在活動を見合わせています。これに伴い、虎屋グループのボランティア活動も休止しています。)
和菓子とお茶を囲むサロン活動
ご高齢の方向けに、和菓子を楽しんでいただく会を定期的に開催しています。ご高齢の方の孤立防止や外出機会の創出、コミュニティ形成のお手伝いを目的に行なっています。 定年再雇用の社員が中心となり、2012年3月より、東日本大震災の被災地にて和菓子とお茶を囲む会「お茶っこ会」をスタート。その後、2015年からは都内でも実施し、これまでに全国約230か所で開催、累計約8,500名の方々にご参加いただいています。(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在活動を休止しています。)
和菓子・日本文化を広める活動
2019年より、日本国内にお住まいの海外の方に向けて、ボランティアの皆様とともに、お茶会を開催しています。主に羊羹について、その歴史や原材料をご紹介し、ご自身で点てた抹茶と一緒にお召しあがりいただくことを通して、日本文化に親しみ、地域社会に溶けこんでいただきたいと願っています。(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在活動を休止しています。)