和菓子暦
三月(弥生)の行事
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雛まつり
平安時代の宮中では、3月初めの巳の日(上巳)に紙などの人形(ひとがた)に穢れ(けがれ)を移して水に流す禊(みそぎ)の風習がありました。この風習と、人形を使って遊ぶ雛遊びが結びつき、江戸時代には、現在見るような雛人形を飾って女子の成長を祝う雛祭りが3月3日に行われるようになりました。
三月(弥生)の和菓子
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[奥]薯蕷製『笑顔饅』(御膳餡入)
真白い薯蕷饅頭についた赤い点の愛らしさから
『笑顔饅』と名づけられました。[手前右]和三盆糖製『花干菓子詰合せ』
雛節句にふさわしい「椿」「桃」「八重桜」の
3種を選びました。 -
[手前左]三種詰め合わせ(右から):
○求肥製『桃の里』(白飴餡入)
桃源郷のように桃が咲き匂う山里の情景を表しています。
○煉切製『仙寿』(白餡入)
女の子の成長を寿ぐ、桃の節句にふさわしい意匠のお菓子です。
○道明寺製『雛てまり』(白餡入)
氷餅をまぶした黄色の道明寺饅に、桃の花の焼印を配しました。
雛井籠
小さく愛らしいお菓子を詰め合わせました。箱はとらやに伝わる安永5年(1776)の雛井籠(雛菓子をお届けするためのお通い箱)を模しています。一段から五段まで、お好きな数だけ重ねてお使いいただけます。
販売時期/2月下旬~3月3日
※店舗により異なります。
<内容>
雛折
桜と橘をあしらった道明寺製の羊羹をお雛様の図柄の折箱にお入れしました。
販売時期/2月中旬~3月3日
※店舗により異なります。
雛台
一本ずつ竹皮で包んだ小形羊羹『夜の梅』と『おもかげ』を台に盛り、華やかな五色の色紐をかけました。雛壇に彩りを添えます。
販売時期/2月上旬~3月3日
※店舗により異なります。
季節の羊羹『雛衣』
美しい5色が、お雛様のあでやかな装束を思わせます。雛の節句にちなんだ羊羹です。
販売時期/2月4日~3月3日
※取扱商品と販売期間は店舗によって異なります。