四季折々の行事と和菓子は、遠い昔から結びついています。行事を彩る和菓子とともに、日本古来の行事をご紹介します。
九月(長月)〜十月(神無月)の行事
お月見の風習は奈良時代に中国から伝わったといわれ、平安時代には貴族の間で盛んに行なわれていました。のちに農耕儀礼と結びつき、年中行事として広まっていきました。
九月(長月)〜十月(神無月)の和菓子
明け方まで空に残っている月は、古来「残月」「有明月」と呼ばれ、俳句や短歌にもよく詠まれています。半月状にした生地の表面にすり蜜を塗った意匠が、薄雲のかかった残月を思わせます。かための皮と生姜の風味が特徴です。手作業で一つひとつ丁寧におつくりしております。