和菓子だより

2017.12.05

昭和初期の羊羹製造風景

このレトロな写真は、赤坂伝馬町(現・東京工場所在地)にあった虎屋の製造場で、昭和4年(1929)に撮影されました。

画面右では、職人が「エンマ」と呼ばれる大きな杓文字(しゃもじ)を使い、釜の中を混ぜています。羊羹を煉っているのでしょうか。左側の職人の前にあるのは、煉りあげた羊羹を流し入れる「舟」という容器です。羊羹が固まったあと、切り分けて錫箔(すずはく)などで包装しました。手前左側にわずかに見えるのは竹皮に包まれた『夜の梅』で、その隣の細長い金属の容器は缶詰羊羹(※)です。

ちなみに、この『夜の梅』のサイズは、現在の大形羊羹とほぼ同じです。また、缶詰羊羹は保存性が高いことから、海外向けの商品としても販売されました。

※缶詰羊羹(昭和11年のお菓子のご案内より)

トップへ戻る