和菓子だより

2020.03.27

根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(化粧道具)

根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、現況を鑑み、
会期末の3月29日(日)まで休館することが決定しました。

残念ながら展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできなくなりましたが、今月末まで、根津美術館の構成による展示順に沿って、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品をご紹介いたします。

化粧道具

「牡丹唐草文鉄漿道具」

婚礼調度をもとにしたといわれる雛道具の定番品に、化粧道具があります。幼い女の子も、大人の身だしなみである細々とした道具の数々に胸をときめかせたことでしょう。
上の写真はお歯黒※の際に使う鉄漿(かね)道具です。

「牡丹唐草文櫛台」
「牡丹唐草文洗面道具」

右の櫛台は引き出しが開くようになっており、櫛やはさみが揃っています。
左の洗面道具の盥には内側にまで蒔絵が。オモダカやコウホネなどの水辺の植物、なめらかな筆致の流水を見ていると、これが小さなものであることを忘れてしまいます。

なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。
展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。
また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。
購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。

※ かつて行われていた、古い鉄くずを使って作った液などで歯を黒く染める既婚女性の風習。