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和菓子だより

2019.04.30

百味箱 江戸時代

菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

36.2×38.0×42.0(外箱40.4×52.5×47.0)(cm)

江戸時代、宮中では陰陽五行説(いんようごぎょうせつ※1)に基づいて吉兆を占う陰陽道(おんようどう、おんみょうどう)が重視され、有卦(うけ※2)という幸運な年回りに入った際などにはお祝いの行事がありました。
宮中からは、虎屋に百味菓子(ひゃくみがし:100種類の菓子の意)のご注文があり、寛政12~慶応4(180068)の虎屋の御用記録を見ると、百味菓子の中には『小倉野』や『井出の里』など、現在販売されている菓子の銘も確認できます。
これらをお納めする折に使用したのが、百味箱(ひゃくみばこ)です。五段重ねの各段は菓子が20個入るよう枠で仕切られ、計100個詰められるようになっています。
当時お納めしていた菓子の大きさは、現在販売されている生菓子の3倍ほど(150)でしたので、大ぶりで色とりどりの菓子が並んださまは、さぞかし壮観だったことでしょう。

※1 陰陽五行説…古代中国に起源をもつ、陰陽説と五行説が結びついて一体化した説。
※2 有卦陰陽道の考えによる、吉運の続く時期のことで、7年間、万事が吉方へ向かうとされた。

百味菓子(再現)

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