メニュー
和菓子だより

2019.02.28

『お菓子たより』 昭和13~15年(1938~40)

菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

昭和13年10月から昭和15年2月頃まで、虎屋が月1回お得意様向けに発行していた広報誌です。誌名は『お菓子たより』ですが、健康法や礼儀作法、化粧のコツといった家庭的・実用的な情報も扱い、充実した内容になっています。
なかには、日中戦争下という時代背景を感じさせる、戦地の兵士の投稿も見えます。荷物に入れ大切に持ち歩いていた缶詰羊羹『夜の梅』を、戦闘中、民家の裏に置いていたところ、「飯盒を打抜かれ、あまつさへ夜の梅に命中、遂に半分食べる事も出来ず、あまり残念にて一筆書きました次第」とのこと。自身の命の危険もあったはずですが、つい嘆いてしまうほどに、羊羹が大変な楽しみ、慰めとなっていたことがわかります。

翻訳者・村岡花子や小説家・宇野千代ほか、著名人の随筆も掲載している。

トップへ戻る