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和菓子だより

2018.12.19

三代歌川豊国「意勢固世身 見立十二直 極月の餅搗」弘化4~嘉永5年(1847~52)頃

菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

左上には蒸籠や、臼も見える。

江戸時代の人々が使っていた代表的な暦「伊勢暦(意勢固世身)」と、暦注の「十二直(じゅうにちょく)※」にちなんで、毎月の行事や風俗を描いた12枚のシリーズのうちのひとつです。極月(ごくげつ、ごくづき)とは、12月の異名。年の瀬の、餅搗の様子が描かれています。手前の女性が作っているのは、大きな鏡餅でしょうか。後ろの女の子は、豊作を願って飾る餅花を作っています。2人の表情はどこか楽しげで、正月を心待ちにする様子が伝わってきます。

※古くから暦に記載された諸注記の一つで、日々の吉凶を示したもの。建・除・満・平・定・執・破・危・成・収・開・閉の12語。ここでは「執(取)」にちなんでいる。


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