和菓子だより

2018.05.24

「大内帳」「大福帳」 明治40~43年(1907~10)頃

菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

虎屋には、お客様からのご注文内容を記録した帳簿類が数多く残っています。写真は、明治40~43年頃のもの。御所のご注文専用の「大内帳(おおうちちょう)」と、それ以外のお得意様のご注文を記録した「大福帳(だいふくちょう)」の2種類があります。
一見普通の革表紙の洋装本ですが、開くと中の頁はなんと和紙。不思議な作りですが、記入済みの和装本の帳簿を後から西洋の装丁にならって製本し直したものであることが、修復のため解体したことにより判明しました。
当時のお客様や、菓子の名前・価格等がうかがえる記載内容についてはもちろんのこと、製本方法の珍しさからいっても貴重な史料です。

文字は墨で書かれている。傍線部は「夜の梅」。

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