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和菓子だより

2019.05.29

羊羹は男性?

ドイツ語の名詞には文法上の性があり、男性名詞、女性名詞、中性名詞の3つに分類されています。

名詞の前には名詞の性に合わせた定冠詞(英語のThe)をつけて覚えます。「父」は男性名詞で「der Vater(デア ファーター)」。「母」は女性名詞で「die Mutter(ディ- ムッタ-)」。このように性がハッキリしていれば覚えやすいのですが、例えば「子供」は中性名詞で「das Kind(ダス キント)」。若干の法則性はあるものの、結局、ドイツ語の名詞は定冠詞とともに性を覚えなければなりません。

ある和独辞書で「ようかん」を引いてみると、「der Yokan」と男性名詞になっています。何故、男性名詞なのでしょう。外来語や地名は中性名詞になるケースが多いようですが、実は厳密なルールがあるわけではなく、語尾の音韻や類似の意味で判断されることもあります。「Yokan」は語尾の「kan」が硬そうな音だから男性名詞になったとか?

ちなみに「最中」は「die Monaka」で女性名詞。この和独辞書の編者、もしかしたら甘い物好きで、羊羹や最中を食べながら、その歯ざわりで、硬い羊羹は男性。柔らかい最中は女性と性を決めたのかもしれません。

羊羹(男性名詞)、最中(女性名詞)の格変化表 (ドイツ語発音付き)
1格(主格)~は der Yokan(デア ヨーカン)  die Monaka(ディー モナーカ)
2格(属格)~の des Yokan(デス ヨーカン)    der Monaka(デア モナーカ)
3格(与格)~に dem Yokan(デム ヨーカン)   der Monaka(デア モナーカ)
4格(対格)~を den Yokan(デン ヨーカン) die Monaka(ディー モナーカ)

参考:

三修社『現代和独辞典』1999年160版発行


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