和菓子だより

2018.11.01

羊羹の数え方

『庭訓往来図讃』(1688)
棹状の羊羹の絵としてはもっとも古い。

羊羹のように棒状にして作る菓子を「棹物」といい、一棹、二棹と数えます。「棹」を使うのは、羊羹などを流し固める型箱が、「船」(舟)と呼ばれたため。船には棹が付き物なので、言葉遊びもあってのことでしょう。

棹物という名称は江戸時代に広まったようで、室町時代の史料を見ると、羊羹については「一包」「一折」「一籠」などの数え方が見られます。当時はどのような形だったのでしょうか。

時代は飛んで現在では、核家族や単身世帯が増え、小さい羊羹が各地で作られるようになったこともあって、「本」や「個」を耳にすることが多くなりました。ちょっと古風な響きのある「棹」という言葉も大事にしたいですね。


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