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和菓子だより

2020.03.30

根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(投扇興)

根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 
会期末の3月29日(日)まで休館のまま、閉幕しました。

展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできませんでしたので、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品を3月31日(火)まで、ご紹介いたします。

投扇興

「投扇興(とうせんきょう)」は平安時代に端を発した優雅な遊びだと思いがちですが、江戸時代、庶民から起こり流行したもの。このような遊戯道具も、雛道具として作られています。

「枕」(台)の上に、「蝶」とよぶイチョウの形をした的をのせ、離れて正座したところから蝶めがけて開いた扇を投じ、その落ちた蝶と扇の形で競います。点数表は『源氏物語』の帖などになぞらえた図式に点数が割り振られており、どれに当てはまるかを照らし合わせて採点します。

「投扇興」

もともとは、対の「枕」の上に「蝶」がきちんと立つように、赤い紙の帯で固定されていたようですが、現在は、紙が取れてしまっています。象牙製の「枕」は源氏香模様が装飾され、「蝶」には鈴飾も一部残っています。扇は表と裏の色分けがあり、シンプルな無地となっています。

扇は、要を中心とした形や動きがとても美しいものです。扇面の形に注目したい雛道具がありましたので、共にご紹介いたします。

「扇散文重箱」
躍動感ある文様が施されている
「梅文堤重」
提げ手の工夫が興味深い

なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。 展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。 また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。 購入方法、価格、送料などの詳細はこちらをご覧ください。


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