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虎屋文庫資料展
和菓子の魅力を多彩な切り口でご紹介する展示会です。
最大の特色は、必ず手作りの和菓子を展示すること。小さいながらもユニークな展示です。
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展示開催期間:
2009.11.01~2009.11.30

第72回 「虎屋・寅年・虎づくし」展

この展示は終了しました。

異国の猛獣、虎は、日本人の想像力をかきたてる動物として親しまれてきました。今回は2010年の寅年にちなみ、大漁や無病息災を願って踊る勇壮な虎舞(とらまい)、表情豊かな郷土玩具など、文化や生活に息づく「虎」をご紹介します。さまざまな虎の菓子もあわせてお楽しみください。

虎は日本には生息していなかったため、多くの日本人が本物の虎を目にするようになるのは、幕末以降のことです。
ところがそのずっと以前から、美術品や物語、行事に見世物、商店の屋号にまで、虎は登場しています。その人気の秘密は…?

怖い?かわいい?暴れる巨大な虎

大里の七夕踊(鹿児島県いちき串木野市)では、大きな虎の「作い物(つくいもん)」が炎天下の川岸や畦道(あぜみち)で大暴れ。左右に首を振り、口を開け、舌を揺らして「虎捕(とらと)り」(退治役)に迫る姿には、不思議と愛嬌も感じられます。八戸三社大祭(はちのへさんしゃたいさい)(八戸市)の虎舞や浦賀の虎踊り(横須賀市)などの行事や民俗芸能を、動画とともにご紹介します。

達磨を乗せた虎張子

文政3年(1820)、名古屋のお祭に張子の虎を使った不思議な見世物が出現しました。虎の背中には達磨、隣にはひょっとこのお面を付けた人形が…。これは当時一世を風靡した籠細工(竹で編んだ作り物)見世物のパロディです。今回はこの虎張子を用いた見世物を再現します。当時の人気の一端に触れていただければ幸いです。

各地の虎玩具が集合

茶目っ気たっぷりに首を振る虎張子を中心に、各地に伝わる郷土玩具を集めました。見開いた目、大きな耳にピンと張った髭と、それぞれ特徴ある姿をご覧ください。

三都の「虎屋」が大繁盛

江戸時代の三都にはそれぞれ「虎屋」を名乗る菓子屋がありました。大坂高麗橋の虎屋伊織(いおり)は観光名所になるほどの人気を誇った饅頭の名店。江戸には幕府の菓子御用を勤めた虎屋織江(おりえ)のほか、芝居小屋への出入りで江戸っ子に親しまれた虎屋高林(こうりん)がありました。そして京都の虎屋(現在の株式会社虎屋)は、江戸時代を通して御所御用を続けた菓子屋です。
当時の各「虎屋」のお菓子を再現するほか、繁盛ぶりを物語る錦絵、当社の屋号の由来に関する古文書や看板、井籠を展示します。

三都の「虎屋」が大繁盛

昭和61年(1986年)の寅年にちなんで考案された大きな虎の干菓子、虎の小麦粉煎餅、社員から図案を募集した干支菓子など、虎屋ではいろいろな虎の菓子が作られてきました。また、江戸時代の史料から復元した虎意匠の菓子、フランスやスウェーデン、オランダほかで作られている、虎の名を冠した菓子やパンもお楽しみください。
このほか、虎にちなんだ美術品、現在絶滅の危機に瀕している虎の保護活動(*)なども、ご紹介いたします。

*虎屋では、1994年より、WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)の「トラ保護活動」に協力し、とらやオリジナルグッズの売り上げの一部を寄付しております。
*2009年11月開催の、お菓子も楽しい!「虎屋・寅年・虎づくし」展において、ご来場のお客様よりおあずかりした募金は、総額34,126円となり、「トラ保護指定募金」としてWWFジャパンへ寄付いたしました。
皆様のあたたかいご支援に、改めて厚く御礼申し上げます。

展示品:

虎屋に残る井籠・看板、古文書。虎にまつわる菓子約20点、江戸時代の虎屋の菓子復元約10点。
富岡鉄斎筆「狂虎之図」ほか虎にちなんだ美術品や各地の郷土玩具。


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