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歴史上の人物と和菓子

今も昔もお菓子好きはいるものです。歴史上の人物にまつわるお菓子のエピソードを連載しています。

※ お菓子の画像はイメージです。お問い合わせは菓子資料室 虎屋文庫までお願いいたします。

2004.02.16

富岡鉄斎と虎屋饅頭

虎屋饅頭と掛紙「羅漢虎上図」

鉄斎と虎屋の関わり

富岡鉄斎(1836~1924)は、奔放な筆使いによる独自の作品を数多く手掛けた日本画家です。虎屋京都店の近くに居を構え、当時の支配人黒川正弘に絵の指導をするなど虎屋とは縁の深い方です。そうした繋がりから、鉄斎の書斎改築の際には、京都店の離れや茶室が画室として提供され、彼の作品の一部は虎屋の所蔵品に加えられました。

鉄斎作品と虎屋饅頭

虎屋蔵の鉄斎作品には菓子を題材にしたものもいくつか見られます。例えば「羅漢虎上図」は、画賛に虎屋主人の為とあり、虎に乗った羅漢を描いたもので、手に持った器に入っているのは饅頭と考えられます。羅漢とは仏教における最高の悟りを開いた聖者をさします。現在、同図は虎屋饅頭の井籠掛紙に使用されています。虎屋饅頭は、糯米と麹を伝統の技術で仕込み、お作りする酒饅頭で、まろやかな酒の香りが特徴です。
また、このほかにも虎屋所蔵の鉄斎作品には、「虎屋饅頭」と揮毫された額、「饅頭起源図」などもあります。「饅頭起源図」は『三国志』で知られる諸葛孔明が戦いの折、羊と豚の肉を皮に包んで神に祀ったという饅頭起源説をもとに描かれたものです。和漢の故事や文学への造詣が深かった鉄斎は、大陸伝来の饅頭のルーツなどにも少なからず興味をもっていたのでしょう。

※ 2017年現在、井籠入りの虎屋饅頭は販売いたしておりません。

※この連載を元にした書籍  『和菓子を愛した人たち』(山川出版社・税込1944円)が刊行されました。是非ご一読くださいませ。(2017年6月2日)

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