和菓子だより

2020.05.29

おうちで読書 菓子木型の図録

落雁など干菓子のほか、生菓子にも使われる菓子の木型は、江戸時代から作られてきました。造形としても美しく、美術館・博物館などでもよく展示されます。まれに図録が作られることがあり、いずれも資料価値も高い充実した内容ですのでご紹介します。

 

美尽し善極める ―駿河屋の菓子木型―(和歌山市立博物館、 2017年)

紀州藩御用菓子司駿河屋に伝えられてきた「殿様好み」の豪華な落雁の木型は圧巻の迫力です。取り寄せ可。

 

菓子木型~和のかたち~(岡山シティミュージアム、2011年)

江戸時代から近代までの、菓子木型に関係する史料を幅広く掲載。岡山県内の木型職人についての調査も貴重。取り寄せ可

 

このほか武蔵野美術大学美術館・図書館民俗資料室の『菓子木型の造形 ―職人の技と美―』(2015)や、町田郷土資料館の『落雁展―徳川期の菓子木型を中心に』(1975)があります。

なお、菓子木型の基礎文献として知られるのは、徳力彦之助『落雁』三彩社、1967年(増補改訂版、1975年)。内容に違いがあるので、研究したい方は両方読まれることをお勧めします。