和菓子だより

2020.03.31

根津美術館 特別展 虎屋のおひなさま 作品紹介(泥絵柳桜図屏風 吉川霊華筆)

根津美術館「特別展 虎屋のおひなさま」は、 
会期末の3月29日(日)まで休館のまま、閉幕しました。

展示会場で直接ご鑑賞頂くことはできませんでしたので、図録にない画像やエピソードも交えながら、主要な作品を3月31日(火)まで、ご紹介いたします。

泥絵柳桜図屏風 吉川霊華(きっかわれいか)筆

縦:28.5cm
*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。

吉川霊華(1875~1929)は 最初は浮世絵を、その後、狩野派などを学びました。17歳の正月、冷泉為恭(れいぜいためちか)の作品に出会い、以降、好んで彼の作品を模写し、大和絵の研鑽に励みました。彼の作品の特徴は、端麗な気品に満ちた、流れるような描線にあります。非常に研究熱心なあまり、制作するまでに時間がかかり、寡作で知られています。

金銀泥(きんぎんでい)で描いた線はみずみずしく、雛屏風の中の白眉と言えましょう。

屏風の本紙の周りの表装は、布地ではなく、手で描いた書き表装です。

なお、本展示の内容をまとめた図録『虎屋のおひなさま』が根津美術館より刊行されています。
展示作品全ての画像とともに、新たな撮影を加え、作品の特徴、技巧など見やすく構成しています。
また、最新の雛に関する研究を踏まえた論考も掲載しています。
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