社長挨拶


「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」
室町時代にさかのぼる創業から今日に至るまで、このことを願いながら、虎屋の500年はありました。

おいしい和菓子をつくるため、原材料の吟味や作り手の技術はもちろんのこと、お客さまの手が自然と伸び、「おいしそう。食べてみたい」と思って頂ける菓子の佇まい、お客さまが「気持ちのいい買い物ができた」と感じてくださる店頭での接し方──あらゆる有形無形の価値を高めることが、私たちの仕事です。

当店の菓子を手にしていただいたことがきっかけとなり、菓子をつくった職人、さらには虎屋という会社にも関心を持っていただけるような菓子屋でありたいと願っています。おいしい和菓子は、社員一人ひとりの心意気や姿勢によって生まれる。そう信じて、日々取り組んでいます。

和菓子を通じて社会とつながり、お役に立てるよう、私たちの視野や姿勢はつねに広く柔軟でありたい。時代の変化のなかで新たにお届けできるもの、新たなご提案はないかと想像をめぐらせる──丁寧な試行錯誤も、私たちの大切な仕事です。

内と外をゆるやかに分ける虎屋の暖簾は、たった今の風を受けとめ、柔らかく流れ、はためくものです。これからの500年も、変わらずおいしさを求め、ときには変化の扉も押しひらく。そのような虎屋でありたいと考えています。


代表取締役社長 黒川 光博