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製造

2006年入社

本田順子

和菓子を囲む「楽しい」気持ちを
多くの人に広めたい、と思っています。

菓子職人になることは、幼い頃からの憧れでした。大学時代は食に興味があり、栄養学を中心に勉強しましたが、菓子製造に関する専門的な知識や経験は全くありませんでした。しかしながら、就職活動時に、「やはり自分のやりたいことに挑戦したい」と考えた結果、働きながら製菓の知識や技術を学ぶことのできる環境が整っている虎屋へ入社することを決めました。

私が働く東京工場では、主に生菓子や焼菓子をつくっています。入社当初は生菓子の製造担当になり、饅頭を蒸す係等から始めました。新人の仕事とは言え、決して簡単な役割ではありません。饅頭を蒸すにもいつも同じ時間通りではなく、自分の目で蒸し加減を見極めないといけません。このように担当の作業を覚えながら、技術が必要な部分は練習を積み重ねることで、製菓の最終工程となる仕上げなどの重要な作業に関われるようになります。先輩に技術指導をお願いすることもできるので、入社時に技術や専門知識がなくても、努力次第でいくらでも和菓子づくりに携われるようになります。

一通りの和菓子をつくれるようになった時、パリ店で働くという貴重な機会を得ました。3カ月の間フランスに滞在し、製造技術を伝えるのです。サロン・ド・テ(喫茶)を構えるパリ店では、つくりたての和菓子をすぐに店頭に出します。現地のスタッフから「すごくきれい!自信を持ってお出しできる」と声を掛けられたり、お客様からも「美しい」「おいしい」と言って頂いたりと、反応がすぐに返ってくるのが何より励みになりました。パリのお客様が和菓子を楽しんでいらっしゃるお姿は新鮮でしたし、国は違えども『和菓子』で繋がることはできると確信しました。

お客様やお取引先様とお話しさせて頂いていると、ありがたいことに虎屋に対して強い信頼を寄せて頂いていると感じることが多々あり、その度に、嬉しい気持ちとともに、この信頼を裏切ってはいけないと感じ、身が引き締まります。原材料や意匠に至るまで深く理解し、和菓子の魅力や和菓子を囲む楽しさを多くの方に感じて頂けるよう、これからも日々真剣に和菓子に向き合っていきたいと思います。
  • 和菓子を成形する際に使われる「木型」。数十年使用しているものもあります。

  • 年に一度しかつくらない和菓子もあります。一つひとつの仕事への集中力や日々の鍛錬が何より重要です。

  • 和菓子づくりには、繊細な力加減が必要。きんとんのそぼろは、掴む時は優しく、潰さないように気をつけながら、餡玉につけていきます。

  • イベントでお客様を前に和菓子づくりの実演をすることも。和菓子が楽しい思い出づくりにつながると嬉しいです。(左上)寒紅梅(左下)主草(右)菊の雨

一日の流れ

07:30
出勤・器具類の確認
08:00
生菓子製造
10:00
翌日分の仕込み
11:45
昼休み
12:30
特注商品製造・翌日準備
15:15
休憩
15:30
清掃
16:00
退勤

私の虎屋歴

製造本田順子
2006年 4月 東京工場製造課へ配属
2013年 2月 営業第一部お得意様担当課(オートクチュール担当)へ異動
2013年 8月 東京工場製造課へ異動
2020年 2月 東京工場製造課係長に就任、現在に至る