羊羹とは、本来「羊の羹 (あつもの)」、つまり羊肉入りのとろみのある汁物でした。鎌倉〜室町時代、禅僧が点心 (食間に食べる小食) の一つとして中国から日本に伝えました。しかし、禅僧は肉食を禁じられていたため、日本では小豆や葛、小麦粉を用いた見立て料理に変化し、そのうち現在でいう蒸羊羹に近いものになっていったと考えられています。江戸時代になって寒天が発見されてから、現在一般的な煉羊羹が登場し、今に至っています。

虎屋の羊羹は、小豆を煮る作業から完成までに3日を要します。一般的には1日で作られることもありますが、この手間ひまを惜しまない工程により、虎屋の味が生まれます。炊き上がった羊羹の煉り具合の見極めなど、熟練した職人の目で一つ一つ確かめながらお作りしています。 |