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天正8年、元親は、畿内近国(近畿地方)をほぼ手中に収めていた織田信長へ、砂糖3,000斤(約1800s)を贈りました(『信長公記』)。この時代はまだ砂糖が貴重な輸入品だったため、桁外れともいえる贈り物です。元親はなぜここまでして信長の歓心を買おうとしたのでしょうか。
元親と信長は、以前から友好関係にありました。しかし、当時元親の攻勢に晒された阿波(徳島県)・讃岐(香川県)の領主三好氏が信長に保護を求めていました。
三好氏が信長の傘下に入れば、阿波・讃岐には手を出せなくなる。四国統一を目指す元親にとって、信長が三好氏側に付くことはなんとしても避けたかったはずです。信長との関係が微妙になっていることをわかっていたからこそ、大きな出費もいとわなかったのでしょう。
しかし、砂糖の贈り物は信長の心を動かすにはいたらなかったのか、天正9年頃には信長は三好氏を保護して、元親と対立するようになります。
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