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清方は随筆も著しており、甘いものについてしばしば触れています。たとえば東京名物や土産に関しては、現在も有名な栄太楼(榮太樓)の甘納豆、梅花亭のどら焼、空也の最中ほか、蟹屋の「屠蘇おこし」や野村の「のの字落雁」など、もはや存在しない店名や菓子名もあげており、その味が気になります。自身の嗜好については「甘党だけれどひどく甘い菓子は好かない」とあり、「昔からの番茶菓子」ともいえる鹿の子、紅梅餅、大福、金つば、田舎饅頭、鶯餅などが好物でした。「上物は敬遠して駄物を悦ぶ」「練羊羹よりは蒸羊羹を取る」とも見え、画風そのままに、庶民的な菓子を愛していたようです。
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